目次

PX277PROの電源ケーブルをDC延長したかったけれど、安全性を優先して諦めた話

1. 現時点での結論(暫定)

  • PX277PROのDC側(アダプタ → モニター)の延長は、安全面と入手性の両方から諦めた。
  • コネクタ形状が一般的な5.5mm系ではなく、センターピン付きの大径タイプで、市販の延長ケーブルが合わなかった。
  • 24V / 5.5A(132W)という高出力を考えると、合うかどうか分からないDC延長ケーブルを何本も試すのはリスクが高い。
  • 最終的な方針は「DC側は純正のまま、AC側(100V側)を延長してアダプタの位置を動かす」。

「モニターアームに合わせて電源ケーブルもスッキリ延長したい」という目的はそのままに、
安全に倒す(=安全性を優先して選択肢を絞る)ためにDC延長は撤退、というログです。


2. 検討背景(なぜ調べているのか)

環境

  • モニター:Pixio PX277PRO(27インチ / WQHD / 165Hz)
  • 取り付け:モニターアームを使用
  • 接続方式:外部ACアダプタ(24V / 5.5A)+DCケーブルでモニターに給電

問題

  • 純正のDCケーブル長だと、
    • アームを前後左右に動かしたときにケーブルが突っ張る
    • 配線をきれいに隠そうとすると、ケーブルに余裕がなくて怖い
  • できれば、
    • 「アームを目いっぱい伸ばしてもケーブルに余裕がある」
    • 「デスク裏の配線もスッキリ」 を両立したい。

最初に思った解決策

  • 単純に考えると、
    • アダプタからモニターまでのDCケーブルを延長できれば良さそうに見える。
  • Amazonには「DC延長ケーブル」「5.5×2.1mm オス メス」といった商品がたくさんあるので、
    • 「この中から太めの高負荷対応ケーブルを選べば解決では?」と考えて調査を開始した。

3. 試したDC延長ケーブルと結果

購入したケーブル

まずは、スペック的に余裕がありそうなDC延長ケーブルを1本購入して試した。

  • 商品名(要約)
    1.5m DC延長コネクタ 18AWGケーブル 負荷電流12A DC延長ケーブル 5.5mm × 2.1mm 銅芯 loyouve
  • 主な仕様
    • コネクタ:5.5mm × 2.1mm(オス ⇔ メス)
    • ケーブル:18AWG
    • 連続給電の最大負荷:12A以下推奨

PX277PROのアダプタは**24V / 5.5A(132W)**なので、

  • 許容電流12A
  • 18AWGケーブル

という仕様であれば、電気的には十分余裕があると判断した。

実際に接続を試した結果

実際に届いたケーブルを使ってみたところ、

  • Pixio純正アダプタのオス側プラグを、
  • Loyouveケーブルのメス側ジャックに挿そうとしても、

まったく物理的に刺さらなかった。

手元の写真で比較すると、

  • 今回買った5.5×2.1mmプラグは「細い棒」くらいの太さ。
  • 対してPX277PROのDCプラグは、
    • 外径が明らかに太く
    • 中央にセンターピンが立っているタイプだった。

この時点で、

「そもそもPX277PROのDCプラグは、よくある5.5×2.1mm/5.5×2.5mmとは別物」

ということがはっきりした。


4. PX277PROのDCプラグが特殊だった話

アダプタやプラグを観察して分かったことを整理すると、以下の通り。

アダプタ側の情報

  • 型番:FJ-GN218024005500(ラベル表記)
  • 出力:24.0V / 5.5A
  • 極性:センタープラス(+が内側)のDC出力

プラグ形状から分かったこと

  • プラグの構造
    • 外側の金属筒+内側のセンターピンという構造。
    • 一般的な「5.5×2.1mm」「5.5×2.5mm」のDCプラグは、
      中が空洞でセンターピンは立っていないことが多い。
  • 定規を当ててざっくり測った限り、
    • 外径は6mmを超えているように見える
    • 感覚としては、ノートPC用の太いバレルプラグに近い。

つまり、

「PX277PROは、センターピン付きの大径DCプラグを使っている」

というところまでは分かったが、

  • 正確な規格名(○○mm × ○○mm)
  • その規格に対応した「オス⇔メスの延長ケーブル」

を、市販の汎用品から特定することはできなかった。


5. DC延長を諦めた理由(安全性と入手性)

5.1 規格が分からないまま試すのは危険

  • コネクタ規格があいまいなまま、
    • それっぽい変換アダプタや延長ケーブルを何本も買って試すのは、
    • 単純にお金がもったいないだけでなく、安全上のリスクもある。
  • 特にセンターピン付きプラグは、
    • 「外径は合っているように見えるけれど、ピンの長さや位置が合わない」 といったパターンもあり、接触不良やショートの原因になりやすい

5.2 電力が重い(24V / 5.5A / 132W)

  • PX277PROのアダプタは最大132Wクラス
  • DC側で延長する場合、
    • ケーブルの太さ(AWG)
    • 許容電流
    • 電圧降下 を真面目に考えないといけない。

想定される問題は大きく2つ。

  1. 発熱・発火リスク
    • 細いケーブル(20AWG以下など)に5.5Aを流すと、
      発熱して被覆が柔らかくなる・最悪溶ける可能性がある。
  2. 電圧降下による不安定動作
    • DC24Vを長く引き回すと、ケーブル抵抗によって電圧が下がる。
    • 結果として、
      • 画面が一瞬ブラックアウトする
      • 高リフレッシュレート時に不安定になる
      • 起動時に落ちる などのトラブルにつながりやすい。

5.3 複数の情報源を調べた結果、方針が一致した

  • 複数の専門的な情報源を調べたところ、
    • 「このクラスのセンターピン付き大径プラグは、汎用延長ケーブルの流通がほとんどない」
    • 「24V / 5.5Aという条件でDC延長をやるのは、かなりリスクが高い」
    • AC側で延長し、アダプタ位置を動かすのが現実的な解」 という見解で一致していた。

自分で調べた結果とも合っていたので、

「安全のためにDC延長は撤退する」

という判断をした。


6. 方針転換:AC側(100V側)で解決する

やりたいことは変わらない

  • 目的はあくまで
    • 「モニターアームを自由に動かしてもケーブルに余裕がある」
    • 「デスク周りの配線をスッキリさせたい」 というところ。

新しい構成案

DC延長を諦め、次のような構成で組み直す方針にした。

  1. ACアダプタの位置をモニター寄りに寄せる
    • モニターアームの支柱やポール部分に、
      • 結束バンド
      • 面ファスナー(マジックテープ) などでACアダプタ本体を固定する。
  2. 延長するのはAC側だけ
    • 壁コンセント → 延長コード or クランプ付き電源タップ → ACアダプタ
    • ここは100V側なので、
      • 電圧降下の影響が小さい
      • 家電向けのPSE取得済み延長コードがたくさんある
  3. DC側は純正ケーブルをそのまま使う
    • アダプタからモニターまでは、メーカー想定の太さ・長さのケーブルをそのまま使用。
    • モニターアームの可動範囲に合わせて、余裕を持ったループを作り、 ケーブルクリップやスパイラルチューブでまとめる。

この構成のメリット

  • 安全性
    • DC側は純正のままなので、電圧降下や発熱のリスクが少ない。
    • AC側の延長は、PSEマーク付きの延長コードやタップを選べばよい。
  • 入手性
    • 長さや形状(クランプ式タップ・マグネットタップなど)を含めて選択肢が豊富。
  • 柔軟性
    • 将来モニターを買い替えても、AC側の配線は流用しやすい。

7. 気付きメモ(今後のチェックポイント)

今回の試行錯誤で、自分用にメモしておきたいポイント。

  • 外部ACアダプタを使う機器を買うときは、
    • DCプラグが汎用的な5.5×2.1mm系かどうかも、今後は地味にチェックしたい。
  • 「モニターアーム前提で使うモニター」は、
    • 電源・映像ケーブルの取り回しまで含めて考えないと、後から地味に困る。
  • DC延長は、
    • 「電圧が低く」「電流も小さい機器(ルーター・LEDテープなど)」ならまだしも、
    • 24V / 5A超えクラスでは、よほど自作に慣れていない限り触らない方が安全

8. 暫定的な結論と今後やること

暫定結論

  • PX277PROのDC側延長は諦めて正解だったと思っている。
  • 「安全に倒す」ことを優先すると、
    • コネクタ規格が分からない高出力機器でDC延長に手を出すメリットは薄い。
  • 代わりに、
    • AC側延長+アダプタ位置の工夫で、
    • 配線の自由度と安全性を両立させる方針に切り替えた。

今後やること

  • デスク裏のレイアウトを再確認して、
    • どこにクランプ式タップを付けるか
    • アダプタをどの位置に固定するか を決める。
  • 実際に配線を組み直したら、
    • before / after の写真付きで
    • 「PX277PRO+モニターアームでの配線例」として別記事 or 追記を書く。

9. まとめ

  • Pixio PX277PROの電源ケーブルをDC側で延長しようとして、
    • 5.5×2.1mm・18AWG・12A対応の延長ケーブルを購入したが、
    • コネクタ形状が合わず、そもそも物理的に刺さらなかった。
  • プラグ構造を調べた結果、
    • PX277PROはセンターピン付きの大径DCプラグを採用しており、
    • 24V / 5.5Aという高出力もあって、
    • 市販の汎用DC延長ケーブルで安全に対応するのは難しいと判断。
  • 最終的には、
    • DC側延長は諦めて、AC側を延長しアダプタの位置をモニター寄りに移動するという方針に確定した。
  • 同じように「モニターアーム導入で電源ケーブルが足りない」人は、
    • まずAC側の延長と電源タップの位置見直しから検討するのが、安全で現実的だと思う。