2025/12/06
27インチ?28インチ?JN-IPS27G120U-HSPC6とJN-IPS28G144U-HSPC6を在宅エンジニア目線で比較
はじめに:27インチと28インチ、どっちが自分向き?
私は在宅で開発作業をしているエンジニアで、
いまは Pixio PX277PRO(27インチ WQHD) をメインに使っています。
- 解像度:WQHD(2560×1440)では 作業領域と文字のキレに物足りなさがある
- 視聴距離:モニターまで 約65cm
- 使用用途:
- MacBookでの開発・執筆・ブラウジング
- PS5でのゲーム
- 将来的にはブログ「DeskTechLab」での検証・レビュー
この条件で乗り換え候補として気になっているのが、JAPANNEXTの
- JN-IPS27G120U-HSPC6(27インチ / 4K 120Hz)
- JN-IPS28G144U-HSPC6(28インチ / 4K 144Hz)
の2機種です。
どちらも 4K解像度・USB-C 65W給電・KVM・高機能スタンド付き という共通点が多く、
「じゃあ 27 と 28 の違いって、実際どこを見ればいいの?」というのを自分なりに整理しておきます。
ざっくり比較表:共通点と違い
共通しているポイント
2機種に共通しているのは、だいたいこのあたりです。
- 4K(3840×2160)解像度
- IPS系パネル・ノングレア
- 高リフレッシュレート(120Hz以上)
- 応答速度 1ms (MPRT)
- USB-C(最大65W給電)
- HDMI / DisplayPort 搭載
- KVM機能
- 昇降・スイーベル・ピボット対応の 高機能スタンド
「4K+USB-C 1本+KVM+高機能スタンド」という意味では、
どちらも**多機能な“全部入りモニター”**というポジションです。
スペックざっくり比較
| 項目 | JN-IPS27G120U-HSPC6(27インチ) | JN-IPS28G144U-HSPC6(28インチ) |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ | 28インチ |
| 解像度 | 3840×2160(4K) | 3840×2160(4K) |
| リフレッシュレート | 最大 120Hz | 最大 144Hz |
| パネル | IPS(AHVA) | IPS(AAS) |
| 輝度 | 最大 400cd/m² クラス(HDR400相当) | 最大 300cd/m² クラス |
| 色域 | sRGB 100% / DCI-P3 約95% | sRGB 100% / DCI-P3 約83% |
| 応答速度 | 1ms (MPRT) | 1ms (MPRT) |
| USB-C給電 | 最大65W | 最大65W |
| KVM | 対応 | 対応 |
| PIP / PBP | 公式スペック上は言及なし | 対応(2画面同時表示可) |
| スタンド | 昇降・スイーベル・ピボット対応 | 昇降・スイーベル・ピボット対応 |
※細かい仕様は販売サイトや公式ページによって表記が微妙に違うので、最終的には購入前に要確認。
27インチ vs 28インチ:サイズと見え方の違い
ドットの細かさ(ppi)の違い
どちらも解像度は同じ 4K(3840×2160)ですが、
インチが違うので 1インチあたりのドットの細かさ(ppi)が変わります。
- 27インチ: 約 163ppi
- 28インチ: 約 157ppi
数値としてはわずかな差ですが、
27インチの方が少しだけドットが細かく、文字やUIがシャープになります。
視聴距離65cmでの体感
私の環境では、モニターまでの距離はだいたい 65cm前後。
この距離感だと、
- 27インチ4K
→ 「かなり細かいけど、スケーリング次第で十分実用的」 - 28インチ4K
→ 「27インチより ほんの少しだけ文字が大きく、見やすい」
というイメージです。
macOSでいうと、
- デフォルト(実効 2560×1440 相当)
→ 今の PX277PRO と“広さは同じ”で、キレだけ上がる - 「スペースを拡大」寄り(実効 3008×1692 や 3200×1800)
→ 今より作業領域が広がる代わりに、文字が小さくなる
ここで効いてくるのがインチ差で、
同じ実効解像度を選んだとき、28インチの方がわずかに文字が大きく見える、という程度の違いです。
リフレッシュレート:120Hz vs 144Hz
PS5利用を前提にしたとき
私は PS5 でも同じモニターを使う想定ですが、
PS5側は 4K出力が最大120Hzまでなので、
- 27インチ(120Hz)
- 28インチ(144Hz)
の違いは、PS5に限って言えばほぼ影響がありません。
どちらも HDMI 2.1 経由で 4K 120Hz+VRR に対応しているので、
コンソールゲーム用途だけを見ると 体験はほぼ同等になります。
PCゲーム用途をどこまで重視するか
差が出るのは PCゲームで 144Hz をちゃんと出せるかどうかです。
- ハイエンドGPU+ある程度軽めのタイトルで 4K 144Hz を狙いたい
- 120Hzよりも「もう一段ヌルヌル」を重視したい
という場合には、28インチの 144Hz が活きてきます。
一方で、
- そもそも 4K 120Hz ですら GPU 的に厳しい
- 144Hzを活かせるタイトル・設定で遊ぶ機会が多くない
という環境なら、
120Hzと144Hzの差よりも、他の要素(輝度・色域・価格)の方が効いてくると感じます。
輝度と色域:作業用モニターとしての差
27インチ:明るさと色域重視タイプ
JN-IPS27G120U-HSPC6 は、
- 最大輝度:約 400cd/m²
- 色域:sRGB 100% / DCI-P3 約95%
- HDR400相当
と、明るさと色の広さがかなり優秀です。
白背景でコードやドキュメントを長時間表示する私のような使い方では、
- 部屋が明るくても文字がしっかり見える
- UIや写真、グラフなどの発色がリッチ
というメリットが大きいです。
28インチ:リフレッシュレート優先のバランスタイプ
JN-IPS28G144U-HSPC6 は、
- 最大輝度:約 300cd/m²
- 色域:sRGB 100% / DCI-P3 約83%
と、公称値だけを見ると 27インチよりやや控えめ です。
- 部屋の照明がそこまで明るくない
- ゲーム寄りの使い方が多い
- 多少の輝度差よりも 144Hz や PIP/PBP を優先したい
といった人向けのバランスになっている印象です。
機能面の違い:PIP/PBP の有無
意外と大きいのが PIP/PBP(2画面同時表示)機能です。
- 27インチ(JN-IPS27G120U-HSPC6)
- 公式スペックを見る限り、PIP/PBPについての記載はなし
- 28インチ(JN-IPS28G144U-HSPC6)
- PIP/PBP対応
- PC+ゲーム機、PC+PC などを同時表示可能
「常に2台の画面を並べて見たい」「検証用で別入力をチラ見したい」
といった用途があるなら、28インチのPIP/PBPは確かに魅力です。
ただし、4Kを半分に割ると、
- 左右2分割…1画面あたり フルHD相当
- 65cm距離の 28インチをさらに半分
→ 「常用はちょっときついが、状況把握用にはアリ」というサイズ感
くらいなので、
「がっつり2画面作業」ではなく「補助的に使う機能」と割り切るのが良さそうだと感じています。
在宅エンジニアとしての結論:どっちを選ぶか
私の条件を整理すると、
- メインは MacBookでの開発・執筆・ブラウジング
- PS5でも使うが、4K 120Hzが出れば十分
- 視聴距離は 約65cm
- 解像度の不満(WQHD→4Kにしたい)が一番の動機
- 明るさと色域もそれなりに重視したい
- モニターアーム運用する可能性も高い
この前提だと、現時点での結論はこうなります。
✅ こんな私には 27インチ(JN-IPS27G120U-HSPC6)優位
- 65cm距離での 27インチ4K は、
作業領域と見やすさのバランスが良い“ど真ん中”サイズ - 輝度 400cd/m² クラス&広色域で、
日中の明るい部屋でも文字が見やすく、UIもきれい - PS5用途では 120Hz で十分
- Macで「スペースを拡大」寄りのスケーリングをかけても、
28インチとの差は文字サイズが少し大きいか小さいか程度
→ 開発+執筆+PS5用途の“オールラウンダーな4Kモニター”として、27インチ版が一番しっくりくる、というのが今の感覚です。
✅ こんな人なら 28インチ(JN-IPS28G144U-HSPC6)も有力
逆に、以下の条件に当てはまるなら、
28インチ版を選ぶ理由はかなりあります。
- PCゲームで 4K 144Hz を積極的に狙いたい
- PIP/PBP を使って「PC+ゲーム機」「仕事PC+検証PC」を 同時表示してチラ見したい
- 27インチよりも、文字がわずかに大きく見えてほしい
- 部屋の明るさはそこまで強くなく、輝度 300cd/m² でも問題なさそう
まとめ:27インチが軸、28インチは“ゲーム+PIP/PBP”特化として検討
-
どちらも:
4K+USB-C 65W+KVM+高機能スタンドという意味では、
在宅エンジニアにもゲーマーにも刺さる「全部入り」モニター -
27インチ(JN-IPS27G120U-HSPC6):
- 高輝度&広色域
- 4K 120Hz
- MacやPS5との相性が良い、バランス寄りオールラウンダー
-
28インチ(JN-IPS28G144U-HSPC6):
- 4K 144Hz
- PIP/PBP対応
- 「PCゲームのフレームレート」と「2画面同時表示」を活かしたい人向け
私自身は、まずは 27インチ版(JN-IPS27G120U-HSPC6)を軸に考えつつ、
「ゲームにもっと振りたい」「PIP/PBPを本格的に使う」タイミングで28インチ版を検討する、
という順番で考えています。
同じように WQHD 27インチから4Kにステップアップしたい在宅エンジニア の方や、
Mac+PS5のデュアル用途でモニターを探している方の参考になれば幸いです。