2025/12/09
ウルトラワイドを見送ってWQHDデュアルにした理由:Zoom/Teams/Google Meetと画面共有から考える
ウルトラワイドを見送ってWQHDデュアルにした理由
きっかけ:FullHDデュアル環境への小さな不満
ここ数年、在宅作業では
- FullHD(1920×1080)のモニター2枚構成
で作業してきました。
構成はシンプルで、
- 片側:オンライン会議で 画面全体を共有する用
- もう片側:自分だけが見る メモ・資料・チャット用
というスタイルです。
この構成自体はかなり気に入っているのですが、
使い続けるうちに、こんな不満が出てきました。
- ExcelやIDE、ブラウザを横に2分割すると どちらも狭い
- もう少し情報量を増やしたい
- どうせなら モニター構成ごと見直してもいいのでは?
そこで候補に上がったのが、
- 34インチクラスのウルトラワイドモニター 1枚構成
- WQHD(2560×1440)の27インチを2枚構成
の2パターンでした。
画面共有ツールごとの「できること」を整理する
まずは、自分がよく使うオンライン会議ツールの
画面共有の仕様を整理しました。
Zoom:画面の一部を共有できる
Zoomは、共有方法がかなり柔軟です。
- 画面全体(ディスプレイ単位)
- アプリ単位
- 画面の一部(任意の範囲をドラッグして指定)
この「画面の一部」機能を使えば、
ウルトラワイドモニター1枚構成でも、
- 左側 2,560×1,440相当だけ共有
- 右側は自分だけのメモやチャット
といった使い方が現実的にできます。
Zoomだけを使うなら、ウルトラワイドとの相性は悪くありません。
Microsoft Teams:画面全体 or ウィンドウ単位
一方 Microsoft Teams は、
- 画面全体
- 特定のウィンドウ
- PowerPoint Live/ホワイトボード
といった共有方法が中心です。
任意の一部分だけを切り取る共有機能はありません。
そのため、
- ウルトラワイドの「画面全体」を共有すると
→ 参加者側には横に長すぎる画面が表示される - 「ウィンドウ共有」にすると
→ 見せたいアプリを変えるたびに、共有先を選び直す必要がある
という、どちらも少し扱いづらい状況になります。
Google Meet:タブ/ウィンドウ/画面全体
また Google Meet も、
- ブラウザタブ
- ウィンドウ
- 画面全体
という構成で、やはり 「画面の一部」共有はなし。
Zoomのように「広い画面の一部だけを切り取る」運用は想定されていません。
自分の画面共有スタイルとのギャップ
ここで改めて、自分の画面共有スタイルを言語化してみました。
- 基本は 「片側の画面を丸ごと共有」 する
- 会議中に見せるアプリは
→ 共有している側の画面の中で Alt+Tabで切り替えるだけ - アプリ単位の共有先切り替えは極力やりたくない
つまり、
「一度“画面全体共有”を開始したら、あとはアプリ切り替えだけで乗り切りたい」
というタイプです。
このスタイルと、Teams/Google Meetの仕様を突き合わせると、
- 物理モニターが1枚になるウルトラワイド構成では
→ 「画面全体共有」にすると、何を表示しても全部見えてしまう
→ 「ウィンドウ共有」にすると、共有対象の切り替えが面倒
という、どこかを妥協しないと成立しない構成になってしまいます。
ウルトラワイドを“やめた”決め手
ウルトラワイドを検討していたときは、
- ベゼルが真ん中にない大画面
- 横に3〜4分割しても余裕の作業領域
- ゲームや動画視聴では没入感が高い
と、メリットもたくさん見えていました。
それでも 見送ることにした決め手 は、次の2点です。
- Teams/Google Meetで「画面全体共有」を維持するのが難しい
- 自分は「共有先のアプリをいちいち切り替える」のが、とにかくストレス
「Zoomだけならなんとかなるけど、
実際にはTeamsとGoogle Meetを日常的に使う」という現実を考えると、
ウルトラワイド1枚構成は、自分のワークフローと根本的に相性が悪い
という結論になりました。
方針転換:構成はそのまま、解像度だけ上げる
そこで発想を少し変えて、
- 物理2枚構成はそのまま維持
- 代わりに 1枚あたりの解像度をFullHD → WQHDへアップグレード
という方針に切り替えました。
WQHD(2560×1440)は、FullHDと比べて
- 横:1920 → 2560
- 縦:1080 → 1440
と、単純計算で 約1.78倍の情報量 が表示できます。
これを2枚並べれば、
- 画面共有の運用は 今まで通り「片側全画面共有」
- 作業領域だけを 着実に広げられる
という、「会議運用を崩さない」形でのアップグレードが実現できます。
具体的なモニター構成(Pixio PX277 PRO + JN-IPS27Q-C6)の組み合わせ案や、
狙っている改善ポイントについては、別記事で詳しくまとめます。